【観光業界リーダー年頭所感】一般社団法人日本旅館協会 関西支部連合会会長 中田力文 氏
謹んで新年のご祝詞を申しあげます。
2024年は、観光業に携わる私たちにとっても試練の多い一年でございました。年頭には能登半島大地震、夏には日向灘大地震が発生し、南海トラフ大地震の注意報が出されるなど、自然災害による大きな影響を受けた年でした。これらの災害で被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。一日も早い復興と平穏な日常が戻ることをお祈り申しあげます。
私たち観光業界も、このような自然の脅威と共に生きる現実を受け止めながら、安心してお越しいただける環境づくりを進める必要があります。地域の魅力を守り、育てる努力を惜しまず、持続可能な観光業の未来を見据えた取り組みをこれからも続けてまいります。
2025年は巳年。この年は、これまで学んできたことや努力してきたことが実を結び、新たな成長へと繋がる年と言われています。そして、いよいよ大阪万博が開催される年でもあります。国内外から約2820万人の来場が予想されるこのビッグイベントを機に、日本各地がより一層注目されることを願っております。私たち観光業界も、独自のアイデアや工夫を凝らし、地域の魅力を発信することで、多くの方に足を運んでいただけるよう努めてまいります。
私が暮らす白浜・熊野地方も、昨今、国内外のお客様から注目を集めております。「聖地・蘇りの地」として多くの方々が訪れてくださっていますが、この流れを一時的なブームで終わらせることなく、私たちが大切にしてきた「おもてなしの心」をもって、海外のお客様にも何度も足を運んでいただけるような体験を提供していくことが重要だと考えております。この取り組みが、地域の活性化、そして観光業全体の発展へと繋がると確信しております。
2025年も引き続き、皆さまとのご縁を大切にしながら、心を込めたサービスを提供し、より良いおもてなしを追求してまいります。
皆さまにとって、健康で幸多き一年となりますよう心よりお祈り申しあげます。
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