【観光業界リーダー年頭所感】大阪直営案内所連絡協議会 幹事長 谷口昇 氏
新年あけましておめでとうございます。旧年中は大阪直営案内所連絡協議会に対しまして、格別のご高配を賜り厚く御礼を申しあげます。
大阪直営案内所連絡協議会では、昨年9月に第36期総会を行いました。この総会で役員改選があり第37期・38期と2年間幹事長として再度拝命を受けました。役員も前期と同様に全員留任いたしました。観光業界発展のため微力ながらお力添えができますように役員全員がんばる所存でございます。よろしくお願いを申しあげます。
コロナ禍後、昨年は2019年前までとはいきませんが、久しぶりに活気が戻ってきた一年でした。ただコロナ禍以降営業形態が変わった施設が多くなりました。ネットからの個人の予約が増えて旅行業者に営業をする者として懸念している部分もあります。
個人中心でネットから予約が多いある施設の予約担当責任者の方の話ですが、旅行会社はあまりあてにしてない、ネットからの予約を重視していると聞きました、これもいかがなものか疑問になったところです。
また、今まで大きな宴会場を持っていて団体中心の営業していた施設は、個人の予約が増えているので宴会場を改装して個人中心のお食事処に変える、小さい宴会場に変える、数多くの宴会場を持っていた施設は一カ所にすることなど行っています。さらに、今まで昼食を受けていた施設は、従業員不足や働き方改革などでできなくなった施設も増えました。
コロナで従業員も減少してなかなか戻ってきません。今までは二次会等で従業員がお酒などを運んできて接待をしていましたが、これも従業員不足で飲み物などは自販機でお客様に「買ってください」「持ち込みしてください」と従来の形態が大幅に変わってきているのも事実です。各施設では予約も増えてきて、従業員不足により、外国人がフロントや宴会担当をしているところもあります。このように各施設におきまして営業形態が変わっていますので、旅行会社の皆様にも確認していただきご理解を賜りたいと思います。
今までと同様に体制を変えずに営業している施設は、今も団体が多く予約が入っているのも事実です。どちらが良いのかは経営者が考えることですが、直案会の会員は団体中心の営業展開です。やはり団体は我々にとつては宝ですので追い続けます。個人客の宿泊単価も以前よりかなりアップしていますが、個人客も増えて団体客は手間がかかるからいらないと考える施設もあります。個人か団体かどちらの効率が良いのか、一考する必要があるのではないでしょうか。経営者の方にもう一度原点に返り営業戦略を練っていただきたいと思うところです。
直案会としてコロナ禍後に変わった各施設の営業形態、地域の新しい素材、行政からの助成金等すみやかに情報発信していきます。
結びにあたり、大阪直営案内所連絡協議会の会員にご高配を賜りますことをお願い申しあげ、新年のごあいさつとさせていただきます。
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