熊野本宮大社に「献湯」 12の湯を十二神へ奉納
わかやま12湯から持ち寄ったお湯を熊野本宮大社に奉納する「献湯祭」が10月2日に行われた。第4回わかやま12湯サミットの開催に先駆けて、わかやま12湯推進協議会の会員が、温泉という自然の恵みに感謝するとともに、和歌山県の温泉の発展を祈願した。
献湯祭は、熊野本宮大社に祀られている12の神々が「熊野十二所権現」と呼称されていることと、わかやま12湯が12温泉地で構成されているというつながりから、同大社の九鬼家隆宮司の提案で実現した。2021年から始まったサミットで献湯祭を行うのは今回が初めて。
献湯したお湯はわかやま、みなべ、白浜・椿、すさみ、串本、太地、南紀勝浦、湯川、湯の峰、渡瀬、川湯、龍神の各温泉地で汲んできた。献湯祭に参加できない温泉地のお湯は、会員が手分けして集めた。神職からお祓いを受け、本殿の前に置かれた直径60㌢メートルほどの大きな樽に12の湯を注いだ。このあと参列した12湯関係者は、玉串を捧げて温泉の恵みに感謝し、各温泉地の繁栄を祈った。
続いて歌手のKAYAさんによる歌唱奉納が行われた。KAYAさんをプロデュースする及川眠子さんは和歌山市出身で、アニメ・新世紀エヴァンゲリオンの主題歌「残酷な天使のテーゼ」などの作詞で知られ和歌山県内の学校の校歌なども手掛ける。KAYAさんは「君が代」を歌い上げ、九鬼宮司から感謝状が手渡された。
わかやま12湯推進協議会の青木会長は「和歌山には508の源泉があります。すべてが使われているわけではありませんが、初めて献湯祭を行ったことで自然への思い、温泉への感謝の気持ちを新たにしました。これからも12湯だけではなく、和歌山の温泉の認知度を高め、和歌山県観光の振興に努力したい」と話している。
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