時空越えるクルーズ 大阪・中之島
大阪・中之島をちょっと変わった趣向で1周するクルーズの試乗会に参加した。船から景色を楽しむだけではなく、江戸末期の錦絵やコンピュータグラフィックス(CG)を船内で上映し、時空を越えて中之島をクルーズしようという試みだ。
クルーズは、水都大阪2009の開催に合わせ一本松海運が8月22日から就航させる「水都の空想博物館ナカノシマ錦絵クルーズ」。船内のモニターに江戸末期から明治初期に描かれた錦絵を映し出すほか、航行している船や中之島の建物を上空から俯瞰するCGを流す。船から眺めているリアルな景色に、バーチャルな映像を付加し乗客の目線を様々に補完する。
例えば、土佐堀川と東横堀川が分かれる場所の錦絵を映し「昔、ここは蟹島新地と呼ばれる歓楽街だった」とか、大阪市中央公会堂を上空から見るCGで公会堂の案内をしたりする。CGを製作し、クルーズ全体をプロデュースしている江藤誠晃さんは「見えないものを見せる都市型エンターテインメントクルーズとしてアピールしたい」と話している。
8月の本番に向けてさらに改良を加え「船という非日常的な空間で歴史文化に触れる体験プログラム」にしていく考えだ。
計画では、1日7便運航し料金は大人1500円。旅行会社に商品化を働きかけていく。