走る!ボランティアバス アミイファクトが復興へ運行
高速バスを運行するアミイファクト(走り広敏社長)は、東日本大震災発生後の2011年8月から現在まで、ボランティアバス「アミー号で行く!がんばろう東北!災害ボランティアバス」を走らせている。
走り社長は震災に驚き、知人の落語家・林家笑丸さんと震災直後の3月に宮城県山元町にボランティアへ。その時知り合った町の職員は自宅が半壊し、子どもも亡くされていた。それでも復興のために尽力されている姿に感動し、「私にも何かできることはないか、と考えて始めたのがボランティアバスでした」。
ボランティアといっても、どこへどのように行き、何をしていいのかもわからない。でもボランティアでお手伝いをしたい。そんな思いを持つ人のお手伝いをしようとバスの運行を始め、これまで1万人以上のボランティアを送り届けた。
参加者は小学4年生から75歳の年配者まで、男女の比率もほぼ半々。リピーターも多いという。「復興の兆しはあります。しかし、ボランティアの手作業でないとできない作業が多く残っています」と走り社長。
バスは関西からも出るが、関東からがほとんど。1泊2日の車中泊で現地コーディネーター付き、1人参加もOK。料金は9千円。「儲けだけではできません。ボランティアをお送りし、少しでも復興のお手伝いをすることが先決です」。
月8本出るボランティアバスには自身も必ず乗り込み、陣頭指揮をとる走り社長の思いは熱い。