大坂夏の陣から400年で「天下一祭」 大阪城から大阪の魅力発信
戦国時代の動乱に終止符が打たれた大坂夏の陣から今年で400年を迎え、大阪城を中心に大阪の魅力を発信するイベント「大坂の陣400年天下一祭 夏の陣2015」が4月1日から開かれている。大阪市や大阪府、在阪の民間企業が連携するなど「大阪が1つ」になって大阪の魅力を伝えていく。
大阪の歴史を語る上で外せない「大坂の陣」。これを機に大阪の魅力を国内外に発信しようと官民協働で「大坂の陣400年プロジェクト実行委員会」を立ち上げ、昨年は「冬の陣」、今年は「夏の陣」とイベントを展開する。特に今年は道頓堀川開削400周年、天王寺動物園100周年など節目が相次ぎ、府が掲げる「大阪都市魅力創造戦略」のシンボルイヤー。大坂の陣400年をビッグイベントとして機運を盛り上げ、未来の大阪の魅力創造につなげていこうという考えだ。
「夏の陣2015」は9月30日までをコアイベント期間として設定。期間中は、金箔貼りの「大阪城御座船」が大阪城内濠を遊覧運航する。大阪城の石垣や周囲の景観を眺めながらの約20分の遊覧が楽しめる。時間は10―16時で、大阪城公園極楽橋付近発着。大人1500円、小中学生750円。
夏の陣で大坂城が落城した5月7日。この日で戦乱は終わり、今の平和の世につながる節目の日に「大阪城天下泰平の灯」と題したイベントを大阪城本丸広場で開催する。そのほか、大阪城では重要文化財の櫓の特別公開や、西の丸庭園で大阪城の階段をテーマにしたお化け屋敷や人力車を夏場に予定するなど様々な企画が目白押しだ。9月20―23日には本丸広場に特設舞台を設けて「夏の陣 大阪城本丸薪能」も狂言師・野村萬斎さんらの出演で繰り広げられる。
吹田市の万博公園でも5月23―24日に「大坂夏の陣2015in万博」を開催。お祭り広場に歴史紹介ブースや特産品販売コーナーを設けるほか、お祭り広場では大阪の伝統芸能やご当地キャラが登場するステージイベントが催される。