清潔、安心なバス旅行を 車内の環境衛生向上に「空間除菌」
九州観光空間除菌部(本社・大阪市)が提案しているバス車内を除菌・消臭し、快適なバス旅行を実現する「空間除菌」。2010年から九州のバス会社に利用を呼びかけたことに始まり、今では全国の約70社、1200台のバスが導入している。
空間除菌はバス車内に噴霧器を設置し、除菌水「弱酸性次亜塩素水ハイクロM」を霧状にして除菌・消臭を行う。ハイクロMはインフルエンザやノロウイルス、O―157、各種ブドウ球菌のほか、熱に強いとされる芽胞菌も死滅させる効果があると基礎除菌実験で実証されている。
使用時は原液を50倍に希釈。1リットル当たりの単価は64円でアルコールなどと比べて経済的な価格で利用できる。
乗客からは「バス特有の臭いがしない」「煙草やカビ臭がなくなった」と車内の環境衛生面での評価が高い。顧客満足に力を注ぐバス会社としての姿勢を評価され、乗務員の労働意欲、会社に対する誇りが顕在化している会社も少なくない。乗務員の健康管理にも一役買っていると話すドライバーも大勢いる。
環境衛生面での他社との差別化、乗客の安全・安心を考えた取り組みとして、空間除菌の導入はさらに広がりそうだ。