紀伊山地の世界遺産をヘリで巡礼 ささゆり庵が企画/奈良
古くから多くの人が歩き訪ねてきた世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を空から巡礼する―。そんなぜいたくな旅のプランを奈良県宇陀市の宿、ささゆり庵が企画した。国内外の旅行者、なかでも富裕層をターゲットに、ヘリコプターを使っての"聖地巡礼"を提案している。
「紀伊山地の霊場と参詣道」は高野山や熊野古道、吉野などを擁し、それぞれのポイントでは人気を集めるが、奈良、和歌山、三重3県にまたがる広範囲さとアクセス面の問題から一度にめぐるのは時間的余裕がないと難しいのが課題。この課題を打破しようというのが同プラン。空路を利用することで比較的短時間に各地を周遊してしまおうという、専用ヘリポートを持つ同館ならではの企画だ。
フライトコースは同館ヘリポート発着で2つ設定した。「空中八咫烏(やたがらす)奥駈道」は、吉野・金峯山寺蔵王堂、大峯山寺から大峯奥駈道、熊野三社へ。「空海の道」は金峯山寺から高野山金剛峰寺へ向かうルートになっている。
3月26―27日には体験フライトを実施予定。世界の富裕者層を日本の観光地へ送客するDMC関係者に体験してもらうもので、利用を提案するという。