20年の追い風に 東京オリ・パラに新しい施設や交通インフラ
旅行動向に影響を与えるのがビッグイベントの開催や新観光施設、交通インフラの開設だ。
何はともあれ、今年は東京オリンピック・パラリンピックが主役。オリは7月24日—8月9日、パラは8月25日—9月6日、いずれも東京を中心に開催される。その裏?で、祝日が今年に限り移動し、7、9月に4連休が登場する。
欧米では人気な反面、国内では今一つ知名度が低いのが、2月22日と23日、新潟県湯沢町の苗場スキー場で開かれるアルペンスキーW杯。世界のトップ選手が出場、国もウインターリゾートに力を入れ始めた中で、旅行業もコミットしておくべきだろう。
国内観光を席巻しそうなのは、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」。舞台は岐阜県と京都府で、主人公が各地に足跡を残しているのがいい。大河ドラマ館もゆかりの各地にオープンする。
と同時に、NHK朝の連続テレビ小説の集客力もあなどれない。現在放送中の「スカーレット」は、舞台の滋賀県甲賀市を盛り上げているが、3月から始まる「エール」も要チェック。作曲家の古関祐而さん金子さん夫妻がモデルで、舞台の福島市や愛知県豊橋市は、オリンピック以上に期待だとか。
今年、東西2強テーマパークも注目。TDRは4月に「美女と野獣」をテーマにした新エリア、USJは初夏にも任天堂の世界をテーマにしたエリアをオープン。後者は、ハリポタ以上の投資額という力の入れようだ。
交通インフラでは、3月29日から新飛行ルートの導入で羽田空港の発着回数が年間3万9千回もの大幅増、那覇空港は3月26日から第2滑走路が供用される。慢性的に混雑していた新千歳空港も3月に国際ターミナルが2倍に拡張する。中部国際空港セントレアでも9月にLCCターミナルが開業。海路では7月、東京国際クルーズターミナルがオープンする。
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