6割超が国内旅行早期再開意向 トラベルズー調査、意欲高めも旅への意識変化も
旅行ネットメディア「トラベルズー」を運営するトラベルズー・ジャパンが国内のサイト会員を対象に実施した調査によると、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言解除後の旅行再開は国内旅行は3カ月以内が6割超、海外旅行は6カ月以内に5割弱が意向を示した。5月14日に34県が解除され、残る8道府県の動向に注目が集まる中、旅行ファンは早期の旅行再開への意欲が高まっているようだ。
緊急事態宣言解除後の宿泊を伴う旅行の再開時期は、国内旅行が「すぐにでも」23・6%、「1―3カ月後」41・6%と、あわせて3人に2人が3カ月以内への旅を希望している。「4―6カ月後」23・3%をあわせると9割弱となり、あくまで旅行者の意向としてだが国内旅行は早期に一定の賑わいが戻るという見方ができる。
一方で海外旅行は「すぐにでも」8・7%を含む半年以内が47・0%に。ただ「1年以上先」が32・9%だったことを考えると、やはり慎重な意向が垣間見える。
宣言解除後、最初に行きたい旅行は、マイカー利用の国内旅行が46・9%。全体の3割が片道2時間以内のマイカー旅行と回答、鉄道やバスは控えめという結果から、できるだけ近場へ、人との接触を避けながらというのが「新しい生活様式」下での現実的な旅か。
国内で1年以内に訪れたい旅先は、「近場の温泉」44・5%がトップだが、2位には「遠方の観光地)」34・7%も入り、近場が希望だが、希望に沿うならば遠方も辞さないという意向がうかがえる。
緊急事態宣言下での生活が旅行への意識を変えたという結果も。旅行再開後に試したい旅のスタイルは、「コテージやヴィラ、 離れなど独立した客室への滞在」が38・9%、「ステイケーション」が29・0%が上位。旅に対する価値観の変化を問うと、「衛生対策を旅行中でも意識」75・2%、「混雑した観光地、時間を避ける」59・2%「交通機関では他の利用客との間隔を意識)」55・5%となり、「衛生対策がホテルや航空会社などを選ぶ際の基準になる」も46・6%に。「3密」回避の継続と安心安全の確保がこれまで以上に観光地として求められることを如実に示している結果といえそうだ。
調査は5月12―17日にインターネットで実施。回答数は4306。
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