旅行者も振り回され―計画倒れ7割弱、計画疲れ5割 クルック、コロナ禍での旅行計画実態調査
旅行者「コロナ疲れ」鮮明も、その環境が意欲かきたて―。旅行・体験予約プラットフォーム「KLOOK(クルック)」はこのほど、コロナ禍での旅行計画の実態調査を実施した。目まぐるしく変わる感染状況から「計画倒れ」は7割弱、コロナ以前と違った新しい旅のスタイルから「計画疲れ」も5割と、観光事業者だけでなく旅行者もコロナに振り回されている現況が明らかになった。
調査は3月12日、新型コロナウイルス感染症が広まって以降に旅行計画の経験がある20―60代109人を対象に実施した。
2度の緊急事態宣言を経るなどコロナの長期化で「昨年よりもストレスが増加している」と回答した人は「非常に」「少し」をあわせて68・8%。そんななか、「昨年より旅行やレジャーに行きたいという気持ちは強まっている」は「非常に」35・8%、「少し」44・0%、あわせてほぼ8割が旅行への意欲の高まりを示した。抑圧に抑圧を重ねた状況が旅への渇望を強めているようだ。
「昨年のコロナ禍開始からの旅行計画で事前に情報収集したか」は80・7%が「はい」。さすがに情報は集めるが、そのうち「計画疲れ」を感じた人は50・1%と、苦心した様子がわかる。
「計画疲れ」を感じる理由は「お店や施設の営業状況や営業時間について事前リサーチが必要」68・2%でトップ。「コロナ禍でも楽しめるような場所やプランがなかなか見つからない」59・1%、「お店や施設の感染対策について事前リサーチが必要」34・1%と続く。「新しい旅のスタイル」への対応には手間がかかり、苦慮しているようだ。
「コロナ以降、旅行やレジャーが計画倒れしたことがある」は66・1%と、3人に2人が経験。理由はやはり「感染拡大」70・8%が最多。「Go Toトラベル停止・再開のめどが立たない」「緊急事態宣言発令・延長」と続き、「家族や知り合いに止められた」「世間の目が気になった」より多い。旅には計画的かつ能動的な姿勢で臨むが、社会情勢に振り回される旅行者の姿が浮かぶ。
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