グランピング、認知度は8割も経験ありは15%未満 トラベルズーが調査、普及へのカギは「きっかけ」「予算面」
トラベルズー・ジャパンはこのほど、国内の会員を対象に実施した「グランピング」に関する実態調査結果をまとめた。話題を集め、施設も増加している現状から認知度は81・6%と高かったが、経験者は14・4%にとどまった。旅好きの会員をもってしても、「新しい旅のスタイル」のひとつであるグランピングはまだ“様子見”の段階のようだ。
グランピング経験者に目的を質問すると、「グランピング自体への興味」で70・1%でトップ。「自然や非日常を楽しみたい」51・9%、「手ぶらで楽しめる」42・9%とグランピングの特徴そのものが上位に上がる。「三密回避などのコロナ対策」は18・2%にとどまった。
予約手段は「公式サイト直予約」が53・2%で最多。同行者は「家族・親せき」53・2%、「配偶者・パートナー」45・5%が上位で。親しい間柄で出かけるのがスタンダードのようだ。
回答者全員にグランピングの理想の予算を聞くと、「1万円以下」が33・5%でトップ。できるだけ手ごろ感を求めており、実際の費用とやや乖離している。期待する食事条件は「夕朝食付き」が61・4%で手ぶらというグランピングの特徴は魅力として伝わっている。
グランピングのメリットの1位は「自然や非日常感を楽しめる」「少ない荷物で楽しめる手軽さ」がトップ2。「満天の星が楽しめる」「風呂やシャワーがあり快適」「知識や経験が少ない初心者でも気軽に楽しめる」も続く。デメリットは「宿泊費が高い」「施設が少ない」「人気施設は予約が取れない」。予算や理想とあわず行きたくても一歩を踏み出せない現状が垣間見える。未経験の理由のトップが「興味はあるが利用するきっかけがない」、2位は「宿泊費が高い」ということからも、この2つのハードルを下げることがグランピングがより市場に浸透するカギになりそうだ。
調査期間は8月6―9日。有効回答数は534件。
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