16年は堅調な一年に－ＪＴＢ旅行動向見通し（2）　訪日２３５０万人、海外持ち直しへ

海外旅行は前年に低迷したが、今年は同０．３％増の１６２０万人と少し持ちなおす。旅行意欲の堅調さがその要因で、アジア・太平洋エリアといった比較的近距離方面が人気になりそうだ。ＬＣＣなど航空便の新規就航、クルーズ顧客層の拡大が期待される。

訪日旅行は前年に一気に飛躍し、今年は同19．０％増で２３５０万人と予測。不確定要素はあるものの20年に向け、もはや２千万人は通過点という勢いだ。円安が続き、ビザ緩和など受入体制の強化が進み、伸長は続くとみる。

ゴールデンルート以外にも中部・北陸の「昇龍道」や北海道など広域観光ルートの認知度も徐々に上がり、いよいよ地方へ訪日客の進出が進むか。ただ中国はやや減速傾向にあるなど市場環境の急速な変化に対応できるかといった課題もあり、国・地方を挙げての取り組みがさらに求められる１年になる。

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