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全旅連青年部、宿フェスを語る(2) 2月5・6日開催の第3回は持続する宿・温泉文化を発信

いずれは東京ドームで

―今回の宿フェスの方向性を教えてください。

上村領佑(全旅連青年部第3回宿フェス実行委員会委員長。三重県・季さらグループ) 今回の宿フェスのテーマは前回と同様「あなたの知らない日本がきっとここにある」にしました。地域のリーダーとして頑張っている青年部が東京に一堂に集まり、地域と連携し新しい旅を提案していくというイベントです。地方経済の核となる宿泊施設の我々だからこそ、サスティナビリティな観光を新しい切り口で伝えられると思います。

具体的な見どころとしては、日本全国の多彩な食文化を楽しめるグルメブースを設けるほか、全国の宿泊施設で利用できる総額1千万円の宿泊券が当たる大抽選会、男性ボーカルユニット・C&Kによるスペシャルライブ、温泉むすめのトークイベントを行います。

ステージイベントについては宿フェスを継続させるイベントとして自走させていくといった観点から今後、有料化も視野に入れています。ただ有料化となると様々な制限がかかってくるので、できることから一歩ずつ進めていこうと思っています。

宿フェス

昨年のフェスから

大平修司(全旅連青年部宿フェス統括責任者。徳島県=大歩危峡まんなか) 2日目に第7回旅館甲子園を開きますが、今回は一般の来場者に旅館の経営者やそこで働く人々がどのように考えて働いているのかを知ってもらおうという点を重視しています。

今回の宿フェスは旅行で美味しいものを食べるということだけではなく、旅行先の文化に触れ、体験してもらえることにこだわっています。

上山 今回の宿フェスの目玉の一つとして、6日に11月26日(いい風呂)にちなみ、1126個の風呂桶を「温泉文化×ONSEN」という文字に並べ「風呂桶で作った最大の文章」としてギネス世界記録に挑戦します。

これは日本が誇る「温泉文化」をユネスコ無形文化遺産登録目指す活動の一環として企画しました。全国の旅館ホテルや観光関係者が一丸となって記録に挑みます。

大平 宿泊業界におけるSDGsの取り組みを表彰する「RYOKAN SUSTAINABILITY AWARD2025」も見どころです。

上山 業界への告知だけでなく今回は一般の人たちにも興味を持っていただけるよう朝日放送(ABCテレビ)で放映されている旅番組「旅サラダ」とコラボレーションし、レギュラーメンバーの勝俣州和さんに旅の楽しみ方などを話していただくトークショーも行います。

 テレビメディアもそうですがウェブメディアでは観光に関する興味や関心を持っていただいているので、取り上げていただきたく思っています。

―宿フェスの今後については。

上村 第1回目の時から土日曜日の開催であれば一般参加者が来やすいという話は出ているんですが、観光庁が休日の平準化を提唱されていますので、これにならってはいますし、宿フェス単体の開催ということもあり得ない話ではありません。

鈴木 回を重ねるごとに深化し内容を充実させることで、いずれは東京ドームで開けるぐらいの熱い思いで取り組みたいですね。

(前の記事)全旅連青年部、宿フェスを語る(1) 宿泊業界の実現、実行力示す

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