新体制で誘客強化 滝康洋さん(岐阜県・下呂温泉観光協会専務理事)(1)
岐阜県・下呂温泉観光協会(伊東祐会長)が下呂市役所から2人を迎え入れるなど新体制となった。専務理事に新任した滝康洋さん(水明館)に、取り組みを強化している下呂温泉の誘客宣伝について聞いた。
行政との連携で目標を現実に
―専務理事に就任して4カ月が経ちます。下呂温泉の観光振興をどのように進めていますか。
今回、観光協会に下呂市の方から新たに2人を迎えました。事務局長とは厚生労働省の人材育成や雇用促進事業を一緒に取り組んだこともあり、非常に助かっています。
私が専務理事になってもっとも進めているのは市観光課、観光協会、下呂市コンベンションビューローが単体で動くのではなく、一緒の席につき協力して下呂温泉の誘客宣伝を行うことです。
以前から、そういう話はあったのですが、観光協会が新体制になったこともあり、目標を明確にして結果を出していくためには行政との連携は不可欠なので、国や県から降りてくるイベントの協力などについて、どの組織で行くのが効率的なのか話し合うようにしています。
―具体的には。
例えば5月と6月には首都圏と西日本の旅行会社にPRキャラバンへ行き、下呂温泉の観光スポットや周辺観光地の魅力、そしてコンベンション助成金制度の活用などを訴えてきました。
これまでなら観光協会や行政関係機関が単体で動いていたと思うのですが観光協会、市観光課、コンベンションビューロー、下呂交流会館、下呂温泉合掌村など官民一体で取り組みました。
また協議した上で、一般客を対象に岐阜、愛知、三重の道の駅に特別宿泊プラン・タイアップ特典クーポン券がついたチラシの設置や、東京と名古屋、大阪のFM局で下呂温泉をアピールしました。
下呂温泉は年間の宿泊客100万人を目指していますが、より具体的な数字を作るためには単月の数値目標と、どの客層を狙うのかを明確にしなくてはいけないので、機会あるごとに皆さんと知恵を出し合っています。
おかげさまで5月、6月は目標にしていた数字を達成できました。
→新体制で誘客強化 滝康洋さん(岐阜県・下呂温泉観光協会専務理事)(2)に続く