新体制で誘客強化 滝康洋さん(岐阜県・下呂温泉観光協会専務理事)(2)
―5月に震災復興を祈願した花火を打ち上げられたほか、音と花火を楽しむ花火ミュージカル、花火物語を行うなど、花火は重要な観光要素になっています。
花火に続き「食の歳時記」
花火ミュージカルは2000年からスタートし10年を超えました。私が大会長になって6年目になります。当初は冬のイベントがほしくて始めましたが、元々は神戸で開かれていたものなんです。音楽に合わせて花火を打ち上げる素晴らしさに感動して、それを行っている花火会社で頼んで、下呂で始めるようになりました。花火ミュージカルは基本的には8月と12月に行い、毎年、全体の30%が新作です。1―3月の花火物語のテーマは花火の歳時記ですが、こちらも10分間で2千発を打ち上げるので圧巻です。
毎年、新作が必要ということで、花火会社の社長から社員が新作を作ることに真剣になり、社内の活性化につながっていると聞いています。我々は花火で地域活性化を図っているので、こういった話を聞くとうれしいですね。
先日もPTAがらみの大会で花火の依頼があったのですが、花火でいろんな広がりが出てきました。
―今後の抱負は。
下呂温泉では下呂の「G」を冠したGグルメやGランチ、Gスイーツなど地元食材を使った季節に応じたメニューを各施設で出していますが、下呂市全体として枠を広げると、様々な食材が豊富にあります。
せっかく「花火の歳時記」があるのですから「食の歳時記」として、下呂エリアの食材を使った料理を地域の人たちの協力を得て作り、このエリアに滞在していただけるような取り組みをしたいですね。
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