初の2期目への意気込み 全旅連青年部・塚島英太部長に聞く(1) 悲願の基幹産業化が現実味
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部(全旅連青年部)は9月に開いた2024年度臨時総会で、次期部長(第27代)に塚島英太部長(長崎県長崎市・ホテル長崎)を再任した。1期2年の任期が通例だった青年部長で今回が初めての続投。新たなスローガンとして「温故創新~観光の中心で咲き誇る礎たれ~〝Always be yourself〟」を掲げ、2期目へと向かう塚島部長にこれまでの取り組み、来期への思いについて話を聞いた。
青年部全国大会記念 大きな変革に希望と可能性
―青年部長に就いてから現在まで、活動を振り返って感じていることをお聞かせください。
まずは本日まで無茶ばかり言う私に対して、寛容な心でお許しをいただき、ご理解ご協力を賜りました全国の部員の皆様に心から感謝御礼を申しげたい。皆様のお力添えのお陰で今日まで部長職をまっとうできました。
私自身、本部役員を務めて16年目が終わろうとしていますが、今期ほど親組合と青年部の距離が近く、ともに行動できた期はありませんでした。親組合に井上善博会長がご就任され「当事者意識!危機意識を常に高く持って!若者は挑戦しなさい」と力強く背中を押してくださった結果だと思っています。親組合と青年部、力を合わせて行動すれば、かくも大きな力になるのだと驚いたと同時に大きな期待も生まれました。コロナが終わり、インバウンドの好調が後押しし大きな回復基調の中で…口だけではなく、真に宿泊観光産業が社会(お客様や地域・行政)から期待されているのを肌で感じています。悲願である宿泊観光産業を国の基幹産業に押し上げる!というこの話も現実味を帯びてきたと大きな希望を抱いています。
―2期連続の青年部長就任の経緯とご自身の考えを教えてください。
正直、悩みに悩みました。大きな理由は前述の通り、井上会長とともに大きな変革を起こせることに大いなる希望と可能性を見出したからです。いま必ず成さねばならぬことを選択しなければならない、と思いました。
しかし、年齢に限りある青年団体において、後任に託さずに続投することは、半世紀にわたり引き継がれた、私が誰よりも愛する青年部の歴史・伝統に反するのではないか? そこには一切の私欲なく忘己利他の道であるのか?…と。
一度は後任に託す決意をしましたが、その後任から「本当に自身のやりたい道なのか? 後悔するのは部長らしくない。つねに部長らしくあれと想いを託された気がしました。全国の仲間たちにわがままを呑んでもらい、想いを託されたと考えています。自身のすべてを捧げて、つねに自分らしく、青年部らしく2期目に臨みたいと思っています。
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