婚活・恋活ツアーが人気　ジェットホリディ（2）

「婚活・恋活ツアー」について、催行するジェットホリディの駒井和久社長に話を聞いた。

旅行にプラスアルファを

―婚活ツアーを始めようと思ったきっかけは。

駒井　ブライダル産業とつながりがあった関係で、２００７年７月に結婚相談所を開設しました。ここでは結婚相談やウエディングのプロデュース、貸衣装、ヘアメークを行っていますが、我々の本業と結婚相談所をドッキングさせたら面白いんじゃないかと始めたのが婚活旅行です。

婚活パーティーを行う会社は多いのですが、婚活旅行はほとんどなく、実際に09年からツアーを始めてみると好評でした。婚活パーティーは対面であまりゆっくりと話をする時間がなく自己紹介程度です。自己アピールをする前に終わってしまうわけです。しかし婚活旅行は、日帰りとはいえ旅行ですから、時間はたっぷりあります。景色を見たり食事をしたりしながら相手を観察できるし、話をすることも可能です。

婚活パーティーを行う会社は、場を提供するだけといったところがあります。我々の婚活ツアーはあくまでもカップリングが目的です。ツアー催行は添乗員が専念し、一組でも多いカップリングをするため、カリスマ婚活コーディネーターを置いて、参加者にアドバイスをしています。

長いツアーでは10時間以上一緒に過ごすのですが、かと言ってお付き合いする機会のない人が来られるのですから、そう簡単にうまくいきません。そこで婚活コーディネーターが活躍するわけです。

―３年間で、どれくらいのカップルが結婚したのですか。

駒井　報告をいただいているのは７組です。ツアーに５回、10回と来ていただく中でタイミングが合えばカップリングにつながると思います。実際、男女ともリピーターが多く、婚活としてはいい出会いはなくても旅行を楽しもうという割切りができるのもいいようです。

―集客が大変なのではないでしょうか。

駒井　公務員や自衛隊とつながりが深い旅行会社と組んでツアーをやりましたし、上場企業、自治体ともやりました。公務員、上場企業社員の男性だと女性はすぐ集まります。私たちだけで集客するのには限界がありますから、例えば地元に強い旅行会社が農家や行政と組んで男性を集め、私たちが大阪で女性を集めるといったことも、どんどんやろうと思っています。興味のある旅行会社があれば、ご連絡いただければと思います。

―これからの抱負を。

駒井　近々、50代前後のナイスミドルの婚活ツアーを初めてやります。これがうまくいけば60代、70代のシニア婚活ツアーや45歳まで、20代、30代限定などツアーが広がる可能性を感じています。

それとは別にバスに乗った人たちが一緒に歌う「歌声ツアー」も行っており、こちらもリピーターが多いんです。旅行だけを目的にしたツアーを考えるだけでなく、旅行と何かプラスアルファしたものをくっつけたツアーを提案していきたいと思っています。

→婚活・恋活ツアーが人気　ジェットホリディ（1）に戻る