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新しい旅のスタイルは「平日1日+休日1日」 JRC・観光振興セミナー(2)

コンテストで造成されたプランは実際に販売され、数分で完売するものも多かったという。

「朝から夜まで地域を満喫できる魅力を」

旅行者が地元の海産物を自分で焼くスタイルや、温泉街の飲食店と提携しての外食など初日の夕食に気を配ったものが人気。貸切風呂や掃除後の"一番風呂"、アウトレットへの無料送迎、館内のスパ・フィットネスといった朝・午前中の時間の使い方を提案するプランも好評だったそうだ。

利用者はプラン体験後のアンケートで「旅行の翌日が休みなどゆったり感」「仕事を休まなくていい」「時間の使い方が新鮮」を魅力に挙げた。「休みを取らずに料金がお得という点が印象的」という声も。

この結果も踏まえて、加藤さんは「平日1日+休日1日の旅」推進の1つのカギとして「地域を朝から夜まで満喫できる魅力を創出すること」を提言。朝一番と夜という「定番旅」では優先度の低かった時間を楽しませるプログラムを地域全体でつくりだし、宿泊施設は受入体制を整える。加藤さんは、そうすれば「休日1日あれば高満足度の旅ができる地域としてイメージが定着する」と話し、観光地での魅力的な時間の過ごし方の提案が大事だと強調した。

セミナーではそのほか、携帯電話のオートGPSで読み取った人の動きから観光地の周遊・滞在時間を分析し観光戦略に生かそうという研究も紹介。今年度の宿泊旅行調査や外国人満足度調査の分析なども解説した。

セミナーはJRCの研究発表や情報提供の場と位置付けたもので、今年で6回目。全国8都市で開催し、大阪会場には自治体の観光担当者ら約140人が参加した。

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