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九州オルレで訪日客誘致 熊本県上天草市・フォーラム(2)

パネルディスカッションでは九州観光推進機構の観光アドバイザーである大江英夫さんをコーディネーターに川端市長、済州オルレ理事長の徐明淑さん、維和地区まちづくり委員会会長の鬼塚泰英さんが九州オルレの現状と課題、今後の展望を話し合った。

地元住民の協力あってのオルレ

徐さんは、かつて新婚旅行のメッカだった済州島が年々観光客が減少していた中で、住民が参加・協力するオルレをスタートし08年の5万人から11年には100万人を突破するまでになったと述べた。九州オルレの一つ維和島コースについては「済州島と同様、島という共通点があり親しみを持っている。天草四郎の母親が生まれた島であり、車エビの養殖も盛んだ。文化や自然の素晴らしさを感じた。オルレは地域住民の協力がないと成功しない。維和島の人たちのもてなしの心に感動した」と話した。

川端市長は「天草は過疎化が進んでいる。地域行政にとって経済力をつけることは課題で、観光と食は雇用促進や過疎化の歯止めにつながる要素が強い。外国からの観光客誘致は大きな経済効果を生む。オルレを何としても成功させたい」。

鬼塚さんは維和島の魅力について「千崎古墳群や花公園、360度のパノラマが広がる高山、8500万年前の地層を見ることができる外浦自然海岸など見どころは多い。韓国の人たちにも喜んでもらえると思う」。

徐さんは今後の課題として(1)観光案内所や飲食店、駐車場が少なく整備が必要(2)特産品を生かした土産の開発(3)観光案内人の育成(4)俳句やフォトコンテストの実施などに取り組むことを求めた。

フォーラム翌日にはオルレツアー「維和島コース」を実施し、韓国からの参加者と日本人参加者が維和島を回った。

九州オルレフォーラム

オルレツアー「維和島コース」
に参加した皆さん

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