日本一輝く宿を決定・旅館甲子園(2) 働く意欲と自館への誇り
旅館甲子園には、このほか越後湯沢HATAGO井仙(新潟県)、鬼怒川温泉ホテル(栃木県)、竹と茶香の宿旅館樋口(島根県)、和歌の浦温泉萬波(和歌山県)が出場した。
「社員でもあり、ファンでもある」
「地域の食文化を食産業へ、旅館は地域のショールーム」を掲げる井仙のプレゼンには生産者(酒蔵と農家)も登壇。「私たちは再生旅館です」と話しはじめた鬼怒川温泉ホテルは2年前に80周年を迎え、「社員180人と目指せ100年企業」と経営者が胸を張り、20代前半の女性スタッフは接客について「笑顔は必ず報われる」と堂々と話した。
旅館樋口は若手スタッフが「社員でもあり、ファンでもあります」と自館を紹介。「土日を連休にしたくて、入社から10カ月ですべての部署の仕事を覚え、経営者にお願いしました。土日休んでいます」「入社のとき、音楽活動のために毎月4連休もらうことをお願いしました。音楽活動の収入で青色申告もしています。経営者に要求してもいいんです。みなさん、諦めないで輝け」。
働きやすいシフトや職場の環境づくりにスタッフが積極的に関わっている様子を紹介していた。
→日本一輝く宿を決定・旅館甲子園(1) 観山聴月がグランプリに戻る