旅行業は"笑売" 日旅平田さんが講演「ほんまもんのサービスはこれや!」(1)
日本国際観光学会(JAFIT)のツーリズムフォーラムin関西がこのほど大阪市内で開かれ、日本旅行おもしろ旅企画ヒラタ屋の平田進也さんが「ほんまもんのサービスはこれや!」と題し講演した。カリスマ添乗員として人気企画を次々に手がけてきた真髄を大学生らに伝えた。
「お客さんが喜ぶためなら徹底的に」
平田さんは日本旅行に入社して以来、つねにお客さんと接する現場を重視し「怒られ、ほめられを繰り返してきた」。
それから34年あまりを経て「お客さんが欲していることを先にやる。商売とちゃいます。笑いを売る笑売です」「笑いは心のバリアを解き、財布の紐をゆるめる」「ありがとうは通過点。100点は当たり前、120点、130点とって初めてお客さんはリピーターになってくれる」。そんなところに旅行業の本質を見出した。
のっけからトークを炸裂させ、聞いているものをどんどん平田ワールドに引き込んでいく。そうして、客との交流を通じて得た平田流旅行業の流儀を惜しみもなく披瀝していった。
「旅館の鍋料理には固形燃料がついているでしょ。ウェディングドレスを着て、キャンドルサービスって言うて火をつけて回るんです」
「移動のバスの中でお客さんを寝させません。しゃべりまくります」
「お客さんが喜ぶためやったら徹底的にやる。お客さんに『あんた、どこまでやるの』と言われるほどです。だけど、そうすると次にお友だち、親戚を連れてきてくれます」「お客さんの口コミが僕を支えてくれた媒体なんです」
平田さんは自ら様々な企画も立てた。
「ペットがおるから旅行に行かれへんというお客さんがいてます。その人たちにとってはペットちゃいます、家族です。そして造ったのが『愛犬とふれあいまくりツアー』。バスの窓側はわんちゃんが座るんです。まさにお犬様でしょ」
→旅行業は"笑売" 日旅平田さんが講演「ほんまもんのサービスはこれや!」(2)に続く
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