学生の目、声を活用(1) 滋賀県旅館組合青年部
滋賀県旅館ホテル生活衛生同業組合青年部(池見喜博部長=暖灯館きくのや)は7月1―2日、おごと温泉の暖灯館きくのやで、立命館大学経済学部・金井萬造ゼミの学生21人と青年部員9人で、合同ゼミ合宿を開いた。テーマは「卒業しても大好き滋賀県」。
ゼミ合宿で魅力訴求 滋賀と宿泊業のよさ探る
ゼミ合宿は昨今、旅館への宿泊が減少傾向にある若年層、とりわけ学生に対して宿泊業の魅力や伝統を伝え、宿泊業の認知度向上を図ることが目的に行われた。
学生らは2グループに分かれ「びわ湖花街道」と「びわこ緑水亭」の2旅館を回り、各施設で経営方針の説明や館内設備を見学。見学後に行った意見交換会では、学生から「琵琶湖を活用したPR」「温泉街が有馬や城崎に比べてそぞろ歩きするイメージがない」「琵琶湖でしかできない体験の提供」を要望する声が聞かれた。
ワークショップでは国内旅行動向や滋賀県の観光マーケット、観光地の資産の掘り起こしなどの説明があった。その後、宿泊体験として暖灯館きくのやへ宿泊した。
今回の取り組みへの評価と成果について山本享平研修委員長(旅館紅鮎)は「観光系の学問に取り組む学生と接点ができたこと、旅館ホテルをはじめとする観光業界への就職の呼びかけ、新たな視点から滋賀を検証できる素地ができたことが一番の収穫だった」と話している。
また「今後は行政も巻き込んで滋賀県のファンの創出という視点から、県内外への訴求に取り組む必要性が確認できた」ことも成果のひとつにあげた。
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