JTB、旅行会社初のUSJ貸切 100周年でタッグ組み集客(2)
貸切企画に限らずエースJTBの下期商品では、アトラクションを優先的に体験できるパスを人数限定で毎日設定するなど、エースJTB参加者だけの特典企画をラインナップ。前年同期比で25―26%増と好調に推移している。
各地から7千人 好調な下期販売に手ごたえ
前年は、震災の影響で西日本に観光客が流れ込む傾向があったが、それさえも上回る集客だ。高橋さんは「旅行会社としては宿泊を伴う形にしなければならず、その点でもUSJと共同で取り組んだ結果が目に見える形になりました」と手応えを感じている。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンも今年は、開園初年度に次ぐ過去2番目に多い入場者数で推移している。中国や韓国の訪日旅行客が伸び悩むなかにあって驚異的な数字と言える。
本松さんは「ご家族向けのユニバーサル・ワンダーランドのオープンで平日需要が高まったことが大きい上、社会環境によって乱高下するインバウンドとは異なり、今回のようにJTBとの緊密な連携が好結果につながったのではないでしょうか」と話す。
実は、この日は夕方までザーザー降りの大雨だった。恨めしそうに空を見上げる高橋さんの横で、本松さんが逐次インターネットでピンスポットの天気予報をチェックしていた。クリスマスをテーマにした夜のパレードが始まる直前に雨は上がり、貸切時にはすっかりやんだ。この数カ月間、まさにタッグを組んでこの日を準備していた2人の思いが通じたように思えた。
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