近ツー個人旅行販売「グランフロント大阪営業所」に迫る(1) ターゲットは30代女性
JR大阪駅北側のうめきたエリアに、4月26日にまちびらきした「グランフロント大阪」。関西活性化の切り札とも期待されている大型の商業施設唯一の旅行店舗が同日オープンした。近畿日本ツーリスト個人旅行販売の「グランフロント大阪営業所」。同社が関西地区旗艦店と位置づけ、30代の働く女性をターゲットに旅を通じたライフスタイルを提供するという意欲的な店舗だ。オープン直前にお邪魔した。
旅を通じたライフスタイルを提供
近畿日本ツーリスト個人旅行販売グランフロント大阪営業所は、ショップ&レストラン南館6階フロアにある。136平方メートルの床面積は、同社西日本管内で京都、上本町に次ぎ3番目の広さだ。
入口前面15メートルをオープンにし、パンフレットラックも低い。ラックは通常6段の高さだが、ここでは3―4段にしている。木目調の家具、間接照明、壁には欧州をイメージした絵画を掛けた。開放感と同時に、高級感を演出した。
この店舗デザインは、グランフロント大阪の施設コンセプトに合わせた。可処分所得が高く、ライフスタイルへのこだわりが強い30代女性をターゲットにしたものだ。そのため、販売窓口というよりもじっくりと時間をかけて、顧客好みの旅を一緒にデザインするイメージを醸し出すことに力を入れた。
11人のスタッフは、クルーズコンサルタントやデスティネーション・スペシャリスト、海外ウエディングやハネムーンのコーディネーターなど専門的な資格、知識を持った精鋭をそろえた。女性が9人を占める。
近畿日本ツーリスト個人旅行販売西日本営業部の平野雅伸・西日本営業部長は「従来型のお客様をこなすようなことはなく、テスト的なこともグランフロント大阪営業所でやっていきたい」と話す。
→近ツー個人旅行販売「グランフロント大阪営業所」に迫る(2) 製販一体のモデル店舗にに続く
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