日高川町で鮎を食べる/地旅特集・和歌山
和歌山県は南紀勝浦の生マグロや日高・白浜のクエ、和歌山市加太のタイ、有田市のハモ・タチウオ、湯浅町のシラスなどなど、海の幸が豊富なことは知られているが、実は川魚の鮎でも養殖で日本一の生産量を誇る。
養殖加工場を見学、試食
日高川町の日高川漁協が運営する鮎養殖加工場「お魚工房・日高川」は、年間600万匹もの稚鮎を生産している。生産された鮎の大半は全国に出荷され川に放流されている。関西の主要河川で釣れる鮎は日高川の生まれで、大阪市の水族館・海遊館で飼育されているカワウソの餌にもなっているそうだ。
工房は真新しい養殖施設、加工場などからなる。2011年の豪雨で水没し、新たに建て直した。随時受け入れている工場見学では、鮎の生態や加工技術などのほか、災害からの復興の話も聞ける。見学後には、鮎の一夜干を炭火焼で試食できる。香ばしく美味しいと評判だ。近隣には鮎料理の専門店などもあり、産地和歌山で鮎をたん能する旅が楽しめる。
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