にいがたを売り込め(1) 県観光協会大阪観光センターの挑戦
来春の北陸新幹線開業に向けて、関西からの誘客を拡大しようと新潟県が積極的なセールス・プロモーション活動を展開している。ただ、そのやり方は街頭キャラバンやマス媒体での広報といった従来型の一辺倒ではない。最前線で活動する新潟県観光協会大阪観光センターが工夫を凝らして、関西市場にアプローチをかけている。
大阪のビジネス街、天満橋の雑居ビル地下に新潟の酒、肴を取り揃えた立ち飲み「新潟ぽんしゅバル・お越しや」が10月2日にオープンした。大阪観光センターがプロデュースした「新潟市内にもないこだわりの店」(同センターの高橋昌孝チーフ)だ。
店は来年3月31日までの期間限定。新潟県のキャッチコピー「うまさぎっしり」を実際に大阪の人に味わってもらおうと、人づてで店を探し開設した。全国一の92の酒蔵を有する新潟から、越乃寒梅や八海山など著名な酒をはじめ地元でもなかなか飲めない小さな蔵からも取り寄せている。のっぺ、車麩、丸干しイカなど新潟の酒に合う郷土料理の肴もズラリ。
オープンから1カ月。毎日のように通うリピーター、新潟に思い出がある人など様々な人たちが集う。12、13人で満員になる店内がごった返す日も少なくない。
→にいがたを売り込め(2) 立ち呑み、ゼミで記憶に残すに続く
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