行くぞ信州-観光復興へ地域一丸(3) 白馬・アクセスOKでスキー支障なし
最大震度6弱を記録した長野県神城断層地震。白馬村の一部地域では家屋倒壊の被害があったが、幸い人的な被害は軽微だった。これから本格的なシーズンを迎えるスキーもまったく支障がなく楽しむことができる。
風評被害払しょくへ
白馬村から小谷村にかけては、白馬五竜や八方尾根、栂池高原など全国区の有名なスキー場が集積している。いずれもリフトやレストランなどの施設に被害はなく、宿泊施設や飲食店といった観光関連施設も平常通り営業している。
12月7日には、スキー場開きを兼ねる安全祈願祭が白馬村で行われたほか、不通だったJR大糸線の白馬―南小谷間で運転が再開。観光復興に弾みがつく日になった。
大糸線は松本―糸魚川の全線で通常運転に戻り、残る道路も徐々に通行規制が解除されている。大糸線と並走する国道148号線は白馬村新田―小谷村千国間が不通だったが、12月中旬には片側交互通行で再開する見通し。現在でも乗用車や観光バスは、白馬岩岳スノーフィールドから栂池高原に抜ける迂回路の利用で大きな支障はない。そのほかの観光に関連する主要道路はいずれも問題なく通行可能だ。
白馬村観光局によると若干のキャンセルは出ているが、大きな影響はなさそうだという。正確な情報発信を心がけ、大町市や小谷村とともに東京や名古屋、大阪でメディアや旅行会社を対象にキャラバンを実施する。
松澤所長は「風評被害を最小限に抑えるためにも適切な情報を発信し、観光客の不安を払しょくしたい」と話している。
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