観光維新はかごしまから―国内観光活性化フォーラムと地旅博(3) 観光が持つ社会性を発揮
―地旅博について教えてください。
そば切り踊りなど鹿児島の伝統芸能も披露させていただくのですが、「ザ・オール九州祭」として牛深ハイヤ、御嶽神楽、唐津曳山、日向ひょっとこ、黒田節、変面など各県から一つずつ出し物を出してやっていただきます。
中韓と交流、理解深める
よくあるキャッチコピーですが「九州は一つ」ということで、インバウンドを含めた広域周遊のきっかけという位置づけです。鹿児島だけにとらわれず、広域の中で鹿児島をアピールできればいいなと思っています。今後九州に何度も来ていただく。そうすることで、自分たちのところへも来ていただける。そういう大きな視野をもって地域の発展を捉えるという意味を持たせたのです。
また中国琵琶、韓国芸能のステージイベントを行います。中国や韓国とはいろいろありますが、二階俊博会長(全国旅行業協会長)がいつも仰っているように、政治が喧嘩していても観光が雪解けを進める。これもまた観光が持つ社会性であり、政治貢献でしょうね。交流して互いの良さを認め合おうという部分では非常にいいツールです。お隣の両国の芸能を多くの方にご覧いただきたいと思います。
そして2日目には別会場で韓国20社、台湾20社を呼んだインバウンド商談会も行います。日本側は当初40社ぐらいの予定でしたが、おそらく100社ほどが参加します。県外も多く北海道からも参加されます。台湾、韓国に出張に行って40社回ることを思えば、この商談会を利用しない手はないでしょうね。
→観光維新はかごしまから―国内観光活性化フォーラムと地旅博(4) 官民一体で地域に好循環をに続く