和歌山・南紀12湯を全国区に(2) 着地型商品展開を視野
旅行会社からは販売や情報発信に関しては「南紀12湯の着地型旅行商品を全国5600の中小旅行会社に情報を発信したい」(全旅西日本支社・池上聡さん)、「大手旅行会社のネットワークを生かし南紀12湯の支援を行いたい」(日本旅行・西阪好隆さん)など県外からの送客に向けた構想を提示。県内の旅行会社からは「県民に温泉を見直してもらういいきっかけ。温泉と歴史や食を組み合わせるのもいいと思う」(和歌山県旅行業協会・古市啓悟さん=野鉄観光)、「地元顧客を温泉へお連れすることで和歌山を元気にしたい」(和歌山県旅行業協会・青木査稚子さん=トラスト旅行)など県内観光交流を温泉を軸に進めたいとする意見も出ていた。
発会式の進行役を務めた利光伸彦さん(加太淡島温泉・大阪屋ひいなの湯)は、今後の取り組みについて「南紀3湯・美人の湯、露天風呂から見る夕陽の美しい宿10選、自然を満喫できる温泉10選など様々なカテゴリーで、和歌山の温泉の個性を出した情報発信をすべき。和歌山=温泉のブランド化を目指してはどうか」と提案。
さらに、地元旅行会社と協力し、温泉と地域の文化や歴史を組み合わせた着地型観光の推進に力を入れるべきと訴え、全員一致で承認を得た。3カ月に一度の割合で会合を開き、今秋には商品化など具体的な発表を行うとも決まった。
同協議会の会長と運営委員も次の通り選出した。▽会長=小山哲生▽副会長=青木査稚子、沼田久博(和歌山県旅行業協会協力会=白浜温泉むさし)▽運営委員長=利光伸彦▽運営委員=場谷祐史(南紀勝浦温泉・ホテル浦島)、古川涇二(白浜温泉・ホテルシーモア)、吉村戒、小路哲生、中野恵輔(日本旅行関西エージェント支店)、奥坊一広(まちづくり観光研究所)▽事務局=上杉旬子(和歌山県旅行業協会)=敬称略。
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