バス旅行の安全性 熊本県旅行業協会らが実証実験(1) ガイドライン徹底し試行
ウィズコロナ期における貸切バス旅行の感染対策、安全性を実証するため、熊本県旅行業協会と熊本県バス協会は6月下旬に阿蘇方面を周遊する運行実験を行った。旅行会社やバス会社の担当者をはじめ熊本県観光連盟、熊本県教育委員会、熊本市観光政策課のスタッフら約20人が参加、「新しい生活様式」に対応するバス旅行のあり方を検証した。
実験は、日本バス協会が作成した「貸切バスにおける新型コロナウイルス対応ガイドライン」に基づき実施した。乗車時は、人数把握のために名簿をチェックし、検温、手指の消毒、マスク装着の確認を行った上で、間隔をあけてバスに乗り込んだ。
車内は、手すりに除菌シートを貼り、マイクにも除菌シートを施した。加えて、バスガイドから基本的に飲食禁止など車内での過ごし方や注意事項を説明し、外気を入れて空調をつけての全換気は5分程度になることも紹介(車種によって異なる)。バスガイドが乗車しているため、一番前列の4席は空け、添乗員は前列の角に乗車した。
バスガイドは案内時、マスクをした状態でのアナウンス、マスクとフェイスガードを併用したアナウンス、フェイスガードのみ着用してのアナウンスの3パターンを実験。参加した山一観光の吉冨健一さんによると、フェイスガードの上からは声が聞こえづらく、フェイスガードが曇ってしまい前を見づらい状況だったという。
立ち寄り先では、間隔をあけて降車したほか、乗客が観光中にはドライバーとバスガイドが1席ごとに消毒除菌。昼食時は極力、参加者同士が会話せずに過ごした。
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