火災1年の首里城でも式典 ツーリズムEXPOジャパンin沖縄(2) ニューノーマル時代の観光構築に意欲
開催地からは下地芳郎・沖縄観光コンベンションビューロー会長が、沖縄で初めて開催されるTEJを契機に観光復興をさらに推し進めたいと強調した。「元に戻るのではなく、ニューノーマルへの変化やニーズに対応することが大事。安全安心な観光、量から質の観光への転換を図り、住んでよし、訪れてよし、受け入れてよしの環境をつくりあげたい」。
コロナの影響は開催規模の縮小だけでなく、これまでTEJの価値を高めてきた世界観光大臣会議に及んだ。世界的な渡航制限の継続により海外から観光大臣が来日できないことから、今回はビデオメッセージと日本駐在のタイ、エジプト、スペインの大使が各国のコロナ対応について紹介する形に変更された。
沖縄ではTEJ会期中の10月31日に首里城の火災から1年を迎えた。29日夜には玉城デニー沖縄県知事が主催する歓迎セレモニーが首里城公園で開かれた。玉城知事は「首里城の火災では国内外から励ましの言葉や支援をいただき感謝しています。政府が2026年までに正殿再建を目指す方針を示すなど復興へ着実に歩み進めています。今回の沖縄来訪を機に沖縄の歴史、文化、芸能、食を知ってもらい国内外に発信してもらいたい。コロナの1日も早い収束と沖縄、日本、世界の観光復興を祈念しています」とあいさつした。

首里城公園で行われた歓迎セレモニー。
中央が沖縄県の玉城知事
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