海の京都に移住した若者たち 関係人口をつくる、増やす−里山ゲストハウスクチュール経営・工忠照幸さん(2)/短期連載シリーズ
家族と過ごす時間を大切に
最近オープンしたシェアハウスは、田舎にはあまりない女性専用。これは、滞在中に改築を手伝いした女子大学生の一言がヒントなったという。大学卒業を待って、彼女はそのままそのシェアハウスに移住するそうだ。
空き家が800軒あるといわれる綾部市に、工忠さんのような観光のプロでお客様目線の移住コーディネーターがいるのは心強い。コロナ明けにはまた外国人リピーターもかえってくるだろうし、交流だけでなく、関心を寄せ関係を持つ人たちが再び綾部にやってくるのだろう。まさに、綾部の「関係人口」増加をけん引している。
私が工忠さんと出会ったのは15年春。ほっそりした体形でひょうひょうと話す優しい語り口とユニークな経歴に惹かれたことを覚えている。そして今も、奥様の衣里子さんと3歳の桜久君との生活をとても大切にしている。旅行会社勤務時代に海外旅行の営業と添乗員で不在がちだった私には、家族と過ごす時間を大切にする彼の姿がまぶしく感じるのだった。

工忠照幸さん(里山ゲストハウス クチュール経営)とご家族
里山ゲストハウス クチュールのURLはhttps://guesthouse-couture.com/。
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