徳島県三好市と香川県琴平町、県境を越えて観光推進事業(1) 誘客促進や情報発信で協定
徳島県の三好市観光協会(大平克之会長)と香川県の琴平町観光協会(漆原康博会長)が共同で観光推進を図っている。県境を越え、周辺地域を含めた観光資産を協力してアピール、観光客誘致に取り組む。高井美穂・三好市長と片岡英樹・琴平町長の両首長も交流を重ねており、官民挙げてエリア観光を確立させる。
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三好市には大歩危・小歩危峡やかずら橋、琴平町には“こんぴらさん”で知られる金刀比羅宮や門前町など、四国を代表する観光資産を抱える。両市町はJR四国の土讃線で結ばれていたが、その距離がぐっと縮まったのは四国で2番目の本格的観光列車「四国まんなか千年ものがたり」の運行からだ。

県の垣根を越えた連携のきっかけになった
JR四国の観光列車「四国まんなか千年ものがたり」と、
2市町のキャラクター
四国まんなか千年ものがたりは2017年4月から運行開始。多度津(香川県)−大歩危(徳島県)間の四国中央部を走り、沿線には善通寺や金刀比羅宮、平家落人伝説のある祖谷などが点在、1千年の歴史文化が凝縮していることから命名されたものだ。

琴平町の金刀比羅宮

三好市のかずら橋
三好市と琴平町および2市町の観光協会は、観光列車の人気が高いことから、地域観光を盛り上げようと協調。運行開始から1年が経った18年3月には、両観光協会が観光推進協定書を締結した。
協定書では、情報発信やPR活動を共同で行うほか、人材育成や研修の実施をうたう。具体的には、双方の観光案内所に互いの観光ポスターを掲示するとともにパンフレットを常設▽ホームページは相互リンクを行う▽相手方の観光キャラバンなどに参加し宣伝効果を高める▽誘客促進に向けては双方の職員や観光事業者らの研修などを通じて観光ガイド人材の育成・維持に努める−などとしている。
今後は、観光推進のポスターやパンフレットを共同で作成するほか、エリアをめぐる着地型商品などの企画造成なども視野に入れている。
すでに、18年8月の「いけだ阿波踊り前夜祭」には琴平町の片岡町長や観光協会の西村好平会長(当時)ら11人、「ことひら夏夜市」には三好市と観光協会から4人、10月の「金刀比羅宮 例大祭」に三好市と三好市観光協会の谷口宏会長(当時)ら16人が訪問。翌年にも相互に同様の交流を行った。
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