徳島県三好市と香川県琴平町、県境を越えて観光推進事業(2) 交通アクセス改善で交流進展
鉄道だけではなく、道路でも両エリアのアクセスが向上。18年12月、国道32号猪ノ鼻道路が完成し、琴平町−三好市池田町間が30分、大歩危・祖谷地域とは1時間で結ばれるようになった。時間短縮効果としては弱い面があるという声があるものの、従来曲がりくねっていた道路が4つのトンネルと4つの橋を組み合わせたことにより、ほぼ一直線で結ばれた。マイカー、バスでも琴平町と三好市を行き来しやすくなった効果は大きい。
さらに、コロナ禍の中20年7月から11月には4回にわたって観光協会合同の協議会を開催。21年3月、連携事業として旅行ガイドマガジン「るるぶ特別編集 三好・琴平」を制作した。10万部発行し、中国道や山陽道などサービスエリアやパーキングエリア、主要観光施設などに配布した。

今年3月に連携事業として発行した旅行ガイド
「るるぶ特別編集 三好・琴平」
協定書を締結して3年目を経た今秋、JRグループが10月から12月まで四国デスティネーションキャンペーンを展開。10月14、15日には琴平の片岡町長と漆原会長が三好市を訪問。高井市長や大平会長らと意見交換を行ったほか、大歩危・祖谷の観光地を視察するとともに、観光列車「四国まんなか千年ものがたり」に乗車、今後の連携方針などについて話し合った。

左から高井・三好市長、片岡・琴平町長、
漆原会長(琴平町)、氏家孝志・琴平町商工会会長、
大平会長(三好市)、西村好平・前琴平町観光協会長
これからの取り組みについては、三好市と琴平町の交流が促進できるよう、共通で推進する事業について検討を重ねていくとしている。
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