「THE LAKE RESORT」誕生 信州白樺湖畔・池の平ホテル(1) 新本館が4月22日オープン
長野県立科町の池の平ホテル&リゾーツ(矢島義拡社長)は4月22日、池の平ホテルの新本館をオープンさせた。旧本館を解体して新築したもので、新本館のコンセプトは「THE LAKE RESORT」。客室は車山・霧ヶ峰を背景に白樺湖が正面に広がるようにしたほか、白樺湖を一望できる温浴施設や湖畔に佇むパブリック棟、フードホール型のダイニングを設け、白樺湖畔の立地を前面に打ち出した。
温浴施設、MICE機能を充実
新本館は10階建てで、延床面積は1万4800平方メートル。1階はロビー・レストラン、テラス、売店からなり、2階は大小宴会をはじめMICE施設として活用できるコンベンション、3階は温泉フロア、4―10階は客室フロアで構成する。

オープンした白樺湖畔にたたずむ新本館。
コンセプトは「THE LAKE RESORT」
客室数は73室。木調の壁面に、琉球畳を基調とした和モダンの落ち着いたしつらえ。54室あるデラックスビュールームと11室のデラックスバルコニールームを中心に、最上階の10階には露天風呂を備えた62平方メートルのスイートルームと90平方メートルのコーナースイートの2室のみを設けた。

和モダンなしつらえのデラックスレイクビュールーム
新本館のオープンで池の平ホテル全体では、これまで改修してきた既存の東館やアネックス館の客室を含め、総客室数245室、総収容人数1056人の規模になった。
3階の大浴場は「石の湯」と「木の湯」、湯あみ着利用の「湖畔混浴 空」の3エリアで構成。石の湯には諏訪・佐久地方で古くから屋根材や建築材に使われてきた「信州鉄平石」、木の湯には「木曽ひのき」など地元の素材を用いた。石の湯と木の湯は男女入れ替え制となっている。
また、3エリアにはそれぞれフィンランド式サウナと天然水を用いた水風呂を設置。石の湯と木の湯のサウナでは30分に1回オートロウリュを備える。湖畔混浴 空は、3段ベンチで12人を収容できる男女混合のサウナとしサウナ室からは車山・白樺湖を一望できる。
空の露天風呂は浴槽の縁を水で覆い、白樺湖の湖面と一体感のある「インフィニティ露天風呂」に仕上げた。湯上り処では、蓼科山の天然伏流水や伏流炭酸水を無料で提供している。

湖畔混浴 空のインフィニティ露天風呂。
湯あみ着着用で男女とも利用できる
同じ3階の「しらかば仲見世」は、地元の食や地酒、風土を縁日のような雰囲気で楽しめる屋内型の温泉街。駄菓子や射的、ヨーヨーすくいなど子ども連れも楽しめるほか、木曽漆器や水引など信州を代表する民芸品や工芸品を展示販売している。角打ちスタイルの屋台では利き酒や信州のワインやリンゴジュースなども味わえる。7年に1度諏訪地方で行われる御柱祭で実際に使われた「御柱」の展示もある。
フードホール型ダイニングは4つの独立したスタイルの個店と8つのコーナー、客席で構成。信州の郷土料理、スイーツ&ベーカリー、旬の野菜、高級乳製品、鉄板ダイニングなどバラエティに富んだ飲食を提供。

郷土料理などが味わえる
フードホール型ダイニング
このほか同ホテルが注力しているのが、リゾートMICE。新しいパブリック棟の2階に635平方メートルで一度に600人まで収容できるコンベンションホールをメーンに4つのコンベンション・宴会場も配している。
同ホテルでは「リゾート地に立地するホテルとして行政や企業の会議、研修、セミナー、イベント、オリエンテーションなど幅広くご活用いただけますので、ぜひご利用を」と呼びかけている。
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