兵庫県尼崎市“尼ロック” 運河クルーズを売り出す(2) モニターツアーは好評
来春にも商品化
尼崎城に関連し、JR尼崎駅前のホテルヴィスキオ尼崎では尼崎市立博物館の協力を得て、江戸期から大正期にかけての食材を用い、尼崎の歴史を味わえる「尼崎御膳」を開発。尼崎今昔物語などの資料に記載されていた「天ぷらの六甲煮」や「ざくろの食前酒」、尼崎藩主御用達のお菓子「らんきん」などからなる御膳で、参加者にも好評だった。
運河クルーズは来年4月から定番化を予定。すでに日本旅行と観光券契約を行い、クルーズと魚釣り体験とBBQをセットに一人6500円での販売を計画している。船は1隻あたりの定員が12人で複数船出すことも可能だという。モニターツアーの参加者は「着地型観光素材として十分商品として提案できる内容」などと感想を述べ、グループ旅行や教育旅行としての可能性を伝えていた。
日本旅行関西企画・仕入センターの松本剛次長は「尼崎は過去公害のまちのイメージがありましたが、今は人工干潟で水質を浄化することを試みていたり、発電所跡地に市民が植樹して森を再生する取り組みが進められています。過去に破壊した自然を元通りにするSDGsの要素が強いまちに変わっています。下町風情たっぷりの商店街はインバウンド受けしそうですし、尼崎は注目スポットです」と話す。
交通の便がいいことからホテルも複数進出しており、ホテルとタイアップしたミールクーポン付きのスタンプラリーで市内回遊を促す仕組みづくりも予定しているそうだ。
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