花巻の宝を「通い神楽」で継承(3) 個人型旅行「通い神楽体験プラン」
参加者が後継者不足を理解
JR東日本びゅうツーリズム&セールス(VTS)は10月27―28日、12月8―9日、個人型旅行プラン「ユネスコ無形文化遺産『大償神楽』を通って体験プラン」を催行した。10月は台湾から2人、12月は8人(台湾2人、国内6人)が参加。
ツアーは、JR東日本びゅうダイナミックレールパック商品で、往復JRと花巻温泉宿泊、大償神楽体験、タクシー送迎(一部)がセットになったプラン。
参加者は、50歳以上が多かった。告知は主に首都圏で行われたが、青森県からの参加者もいた。台湾人と日本人が混在した回では、参加組ごとに保存会員による個別指導を受けながら通しでの稽古も一緒に行い、言葉の壁を超えて体験時間を楽しんでいた。
ツアーでは、権現様へのお参りをした後に保存会による説明、大償神楽講座などを実施。神楽体験は3時間半行われた。参加者は、大償神楽の後継者不足の現状や、「通い神楽」という概念を研究して後継者不足解消に努めていることへの理解を深めた。
VTS担当者は、「保存会との交流で『民俗芸能=敷居が高い』という印象を打ち壊せた」と手応えを話す。今後は言語対応、周知方法の見直しに取り組む。
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