トップ就任で見据える今と未来 新滝英樹さん(ホテルゆのくに社長)(2)
―客室のリニューアルに積極的ですね。
お客様の価値観は相当変わってきています。価格の安さだけを求めている時代ではなく、満足度や価値を重んじ、プチ贅沢がキーワードです。
満足度高め価格競争脱却
私どもでも、どちらかといえば高価格帯の販売が好調です。運営面や商品力を整備して価値を上げ、その価値に見合った適正価格をいただく。その中でお値打感がある形に持っていかないと、お客様に支持されているサービスは維持できません。
コストダウンに走ると、コストを削るだけになってしまいます。削るだけではいいサービスはできません。国内の人口が減っていく中で価格競争から抜け出す取り組みを行いたいと思います。
客室については、昔は主室があって、使うか使わないかわからない副室や茶室があってというスタイルでした。でも今の時代では、それは使い勝手が悪い。新しい客室はそれを全部取り壊し、入口は一つですが中に入ると独立したスペースを2つ、3つに分け、2世代や3世代、グループのお客様に使いやすいようにしました。
食事処もテーブル席のリクエストが多く、フロアごとに2つずつ食事処を設けていきます。すでに7月にはプレミアムフロアに設置しました。お食事のためにお客様がフロアを上下に移動することなく、ダイニングスタイルで提供しています。
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