トップ就任で見据える今と未来 新滝英樹さん(ホテルゆのくに社長)(3)
―インバウンド、インターネットの集客はいかがですか。
ゆのくにの森は昨年、インバウンドの数字は過去最高の実績でした。加賀の伝統文化の魅力を伝えることに評価をいただいています。今年はそれを上回る感じです。
数は結果的についてくる
ゆのくに天祥の方は国内のお客様が好調なので、インバウンドの団体の取り込みはあまりできていません。ただFITのお客様は多くなってきました。確実に増えています。
ネット利用のお客様は人数面で昨年と比べてプラスになっています。安いプランで集客を追い求めるのではなく、お客様にご満足いただくサービスを行って、それに見合った料金で販売していきたい。実際、宿泊単価は上がってきています。OTA(オンライントラベル・エージェント)を含めて、個人旅行の販売チャネルとしては大きなウエイトを占めるので、全体的に強化していきます。
―北陸新幹線への期待をお聞かせください。
確かに期待は膨らむのですが、あまり欲張りすぎてサービスが伴わないと一過性で終わってしまいます。その可能性もあります。数は結果的についてくるものです。お客様に満足してもらうこと、それが一番の営業です。
私どもは規模的には大型旅館になりますが、ターゲットはグループとファミリー。あとはコンベンションを活用した団体のお客様の受入を得意としているので、そこに特化していければと思っています。
―ありがとうございました。
新滝英樹(しんたき・ひでき)さん
早稲田大学政治経済学部卒業後の1991年4月、三菱信託銀行(現・三菱UFJ信託銀行)入社。95年11月にホテルゆのくに(ゆのくに天祥)入社。98年1月に専務取締役、2014年4月から現職。1969年11月生まれ、46歳。
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