19年11月10日号 高知県室戸世界ジオパーク特集
海、大地が出会い、人暮らす—高知室戸世界ジオパークへ
四国最東南部の高知県室戸市。室戸岬で知られる自然豊かなまちでは、地球がダイナミックに躍動し、大地の誕生を示す地形を市内各所で確認することができる。室戸岬の海岸で見られる地層には「四万十帯」という名前がついている。四万十帯は、西―東日本の太平洋岸に広がるが、室戸で見るのがいちばんだ。この地層は、プレートの動きによる変形構造を残しており、プレートテクトニクス理論を実証する根拠になっている。また、地震隆起と海水準変動によって形成された海成段丘も室戸市の特徴の一つ。世界的にも稀有なこうした地形は海と大地が出会う最先端であることを示しており、その特異な土地で古くから人びとの生活が営まれ、文化が紡がれてきた。そのため室戸市全域は、2011年9月に日本国内で5件目となるユネスコ世界ジオパークに認定された。地球のダイナミズムを実感し、そこで過ごしてきた人々の暮らしぶりに触れることこそ、室戸市の旅の醍醐味だ。
- 地球の息吹を感じる室戸ジオの旅(1) 室戸岬―太古の地層と多様な植物
- 地球の息吹を感じる室戸ジオの旅(2) 室戸のシンボル「海成段丘」
- 地球の息吹を感じる室戸ジオの旅(3) 漁港にも大地のストーリー
- 地球の息吹を感じる室戸ジオの旅(4) 陸のジオ・段ノ谷山に原生林
- ジオの概要を知る 室戸世界ジオパークセンター、フィールドへ行く前に入館
- ジオの恵み海洋深層水
- 捕鯨文化を知る キラメッセ室戸「鯨館」
- 地球環境が形成した町並み 吉良川町を歩く
- 日本三大生産地のひとつ、室戸市特産「土佐備長炭」 吉良川・炭玄
- 佐喜浜ミニ四国八十八カ所 ガイドツアーも実施
- 藁焼きの焼き立てを食べる 海の駅とろむでカツオのタタキづくり体験
- ユネスコ世界ジオパークとは
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