社説本紙から

顧客満足を生む旅行業
旅行業を営む親から呼び戻されて、何も分からないまま日帰り旅行の添乗に行くよう命じられた。昼食会場に着いて驚いた。あらかじめ準備されていたのだろう。カピカピに乾いた刺身、冷めきった天ぷら…。日帰り旅行の楽しみの一つである昼食がこんなのでいいの...

長嶋茂雄さんと全旅連
プロ野球界に輝かしい実績を残し国民的な人気を博した長嶋茂雄さんが亡くなった。連日長嶋さんの様々な逸話が報じられているが選手、指導者時代を含め預言者的な言い回しから動物的な勘、勘ピュータなどと例えられることが少なくなかった。 そんな長嶋...

電話対応こそチャンス
OTAやネット予約の弊害だろうか。メールやSNSなどコミュニケーションツールが多様になった反面、旅館の電話の対応が年々低下しているという話をよく聞く。その原因を「人手が足らないから」で済ませている旅館もあるが、それでいいのか。 送客力...

現地と旅行会社を繋ぐ
先日、福井県高浜町の観光関係者が訪れ「関西方面からの誘客は、どのようにアプローチすればいいか知恵をお借りしたい」と言ってこられた。残念ながら、高浜町は海水浴場のメッカで夏には多くの観光客であふれかえる場所ぐらいのイメージしか持ち合わせておら...

尖った商品づくりに挑む
ある旅行会社が数年前、チャットGPTで「旅行会社が今後生き残るには」と入力し検索したところ「個人では造れない特殊な旅行を造れるところ」と出てきたという。 「特殊な」とは漠然とした表現だが、個人では入場できない施設や体験、山登りや街道歩...

万博レガシーは新ルート
4月13日、いよいよ大阪・関西万博が開幕する。4月4―6日の3日間は大阪府民や旅行会社らを招いた運営リハーサル「テストラン」が行われ、延べ10万人が一足早く万博を体験した。9日には万博をアピールするためにメディア向け内覧会も開かれ、国内外の...

世界が認めた人との触れ合い
瀬戸内海の島々を舞台に3年に一度開かれる瀬戸内国際芸術祭(瀬戸芸)。2010年から始まり、今年で5回目を迎える。前回はコロナ禍の影響もあり、通常の集客が望めなかっただけに、開催年にあたる今年は多くの観光客の来訪が期待されている。 瀬戸...

会員の生の声で活路を
一般社団法人滋賀県旅行業協会が2月に会員旅行会社を集めて座談会を開いた。コロナ禍以降、団体から個人旅行への移行が進み、OTAの宿泊予約が当たり前になった旅行業界。その状況下で中小旅行会社はどのように生き残っていけばいいのか、課題を抱える会員...

奈良フォーラムへの期待
全国旅行業協会(ANTA)主催の第19回国内観光活性化フォーラムが1月末に東京で開かれ、全国から多くのANTA会員が集まった。来年の第20回フォーラムは奈良市で開催される。ANTA奈良県支部では「建国の地・奈良からふたたび」をテーマに準備を...

発刊1000号を機に
2025年2月10日号で本紙は1000号を迎えました。読者の皆様、弊社とご縁のある方々のご支援の賜物と感謝申しあげます。 1970年3月に創刊した本紙は、前年の69年に日本で初めて本格的なタブロイド版の夕刊紙として発行された「夕刊フジ...