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直販比率を高める旅館

08/03/10

昨年に続いて国際観光旅館連盟近畿支部は、大阪で「インターネット予約倍増フォーラム」を開いた。支部以外の会員や日観連、全旅連会員も含めて約200人が参加し、関心の高さをうかがわせた。

このフォーラムの主旨は、ネットエージェントに頼らずに自社ホームページを駆使して直販の比率を高めようというものだ。そのための様々な事例を紹介していたが、ある旅館では、IT課を立ち上げて常時7人がネット予約の受付を行う確認メール、空室管理、宿泊後のサンキューメールに至るまで、どのような対応をしているのか、詳細に伝えていた。

その姿は団体から個人に、リアルエージェントからネットエージェント、さらには自社ホームページでの集客に流れが大きく変化していることを、今さらながら実感させられた。

フォーラムでは集客は自らが行わないと、いずれは頼ったところに甘い汁を吸われることになる怖さを伝えていたが、同じ日、旅館が結構頼りにしているじゃらんねっとの現状を知った。1月末の会員は500万人を超え、2007年の取扱人数は約2000万人。月当たりの利用者は350万人から400万人で旅行サイトのトップになるという。

ネットエージェントとの取り引きをやめ自社サイトだけで集客している旅館もあるが、前述したIT課やWEB販売課などを自社の中に設けているところだけで、数としてはまだまだ少ない。

ネットエージェントと自社サイトの比率がどのように変わっていくのか注視したい。

(トラベルニュースat 08年3月10日号)

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