青年部の全国大会に思う
愛知県で全旅連青年部の全国大会が2年ぶりに開かれた。永山久徳部長(岡山県湯郷温泉・ゆのごう美春閣)の2年間の活動の集大成というべきもので、700人の登録があり盛況裡に終わった。交流会で味噌カツや天むす、手羽先、ひつまぶし、きしめんといった愛知県の名産品を屋台で用意したのもよかった。
しかし、全国大会のあるべき姿としては、首を傾げることがしばしば見受けられた。記念式典として永山部長や来賓のあいさつ、井上善博次期部長(福岡県原鶴温泉・六峰舘)へのバトンタッチなどのセレモニーはともかく、第2部の式典で各委員会や部会の活動報告、事例発表の場になぜ、青年部員はいないのか。内部だけならいざしらず講演を行ったゲストに失礼とは思わないのだろうか。
細かいことをすべて列記しないが、ゲストや発表者に対する姿勢を含めて礼儀を欠いた全国大会であったように思う。青年部OBや先輩に対しての心配りはできていたのか、といった点でも疑問だ。
旅館経営の次世代を担うのが青年部だとしたら、もっとも学ばなければいけないのは係数管理やネットの直販ではない。マナーやエチケット、礼儀作法ではないか。それをわからずしてお客様を迎え、満足してお帰りいただくことなど、できはしない。
ごく少数しか聞かない活動報告などやらず、大交流会として多くの部員が交流できる楽しい場に変えるのも一手ではないか。運営する側にとっては大成功だったかもしれないが、それにも増してゲストも部員も参加した人すべてが大満足できる全国大会であってほしい。
(トラベルニュースat 08年12月10日号)