動き出した「地旅博」
全旅(池田孝昭社長)は来年度「地旅博覧会」を全国でプレ開催するが、5カ所で開催予定となっており、現在開催候補地で説明会や打ち合わせ会議が開かれている。
「地旅博覧会」というと一地域で様々なイベントや着地型旅行実施するイメージがあるかもしれないが、各地で行われる地域イベントに地元旅行会社や住民らで企画した地旅商品を造成し、各地の全国旅行業協会会員旅行会社が値付けし、販売するというものだ。
各地の取り組みを博覧会でいうパビリオンに例えて、それに向けて集中送客することで地域を活性化し、お客に地旅博覧会開催地へ繰り返し来訪してもらうというのが基本的な考えになっている。
ただ、今のところ地元自治体や地域関係団体で、きちんと理解しているところはまだ少なく、地元全旅協会員や全旅の営業支店担当者の働きかけが必要ではないか。
送客のことを考えると多くの場所で地旅博覧会が開催されてもどうかとも思うが、全国で体験もの、祭り主体のもの、地域イベントなどにその地域ならではの魅力ある素材を組み合わせて商品化されることを期待する。
開催地にはならない旅行会社は発地側としての役割を果たし、「地旅博覧会」の成功を祈りたい。
(トラベルニュースat 10年6月25日号)