人間関係こそ円滑に
全旅連青年部の全国大会が11月25日、島根県松江市の「くにびきメッセ」で開かれる。全国大会は2年に一度開かれるもので、部長のバトンタッチが全国の青年部員が集う中で行われる、青年部とって最大のセレモニーでもある。
小紙では全国大会にあわせ、新旧部長対談で旅館の次世代経営者にメッセージを伝えている。
そのなかで井上善博部長が「先輩には敬愛を、同輩には信頼を、後輩には優しさを」という言葉を先輩旅館経営者から教えられ、その通り実践してきた話を披露してくれた。どのような先輩であっても敬愛の心を持って接すれば可愛がってもらえる、同輩には信頼関係があれば応援してもらえる、後輩には偉そうにはせず優しくつきあえば慕ってもらえる、というものだ。
旅館業界だけでなく世の中が先輩、同輩、後輩に対しての「礼儀」といったようなものが欠落してきているような気がしていて、まさにこの言葉は言い得て妙な表現だと思える。
青年部の全国大会はOBのほか、右も左もわからない青年部員も数多く参加する旅館業界の先輩、同輩、後輩が一堂に会するステージだけに、個々でこの言葉を確認し、新たな人間関係をつくる再発見の場にならないかと思うが、どうだろう。
(トラベルニュースat 10年11月25日号)