過去最高の宿泊客数
滋賀県・おごと温泉の2010年度宿泊客数が44万9427人と過去最高となった。どの温泉観光地の宿泊客が苦戦しているなか、宿泊業界にとっては朗報だ。
同温泉観光協会では「JRおごと温泉駅」への名称変更や食の地域資源と温泉のコラボレーション、ファミリー層へのイメージ戦略などが功を奏したと分析しているほか、京阪神から近いことや湖西道路の無料化、リーズナブルな宿泊料金といった「安・近・短」が好影響を与えたとみている。
現在、同旅館組合加盟の施設は10軒で、ペットと泊まれる宿や琵琶湖が一望できる宿、会議・研修施設が充実している宿、大正ロマン風の宿、温泉施設に特化した宿といった多様な旅館が協力しあって誘客活動を行っていることも大きな集客効果につながっているともいえるだろう。
ここ数年は行政や地域の人たち、大学との連携も行い幅広いメニューを造って、旅行会社への商品化を呼びかけるなどインターネットだけでなく、旅行会社やマスコミなどと顔をつきあわせながら人と人との生の交流をしながら情報発信をしているところが、おごと温泉の強みでもある。2月1日にオープンしたおごと温泉観光公園を軸に、より交流が深まり発展することを祈りたい。
(トラベルニュースat 11年2月10日号)