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フェイスブック問題

11/08/25

リクルートが運営する旅行予約サイト「じゃらんnet」に加盟する旅館ホテルのフェイスブックページを一方的に開設したとして、旅館団体が反発している「フェイスブック問題」。国際観光旅館連盟では9支部からの了解を元に、ほぼすべて会員旅館のページ削除を要請し、じゃらん側も削除を行った。

リクルート側は今回「きちんとした説明を行わないまま進めたこと」に関しては謝罪したが、「今後、こういったことをしないのか」といった質問には「約束できない」としている。

一部の旅館関係者は、リクルート側に謝罪させることを主たる目的にしているが、問題は契約約款の21条にある。21条はリクルート側が契約宿泊施設を販売するのに事前通告なしに手数料を上げ、サイトを自由に活用できる文言になっており、この21条が改正されない限り、リクルート側はネット販売の優秀な人材が知恵を絞って「宿泊施設を販売する」努力をしてくれる。

ネットの世界では思いついたことを迅速に実行し、優位な立場を確保しないと他社に出し抜かれてしまう。今回の問題は性急ではあったものの、ネットの世界で当たり前の行動かもしれない、という声もある。

一括削除にはなったのだから、次は21条の規約変更ができるかどうかが、宿泊業界の試金石になる。

(トラベルニュースat 11年8月25日号)

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