明るく元気に前向きに
正月には欠かせない年賀状だが、2012年の新年は「明けましておめでとうございます」という表現は控えた方がいい、という議論があったようだ。
東日本大震災や原発事故、和歌山の水害などの被害がまだおさまっていないのに「おめでとう」という表現は適切でないというわけだ。
かといって年賀状を出さないということではなく、「おめでとう」のかわりに「絆」や「感謝」「頑張ろう」といった言葉に置き換えて出そうということらしい。ある新聞社の調査では20%ほどが「おめでたい言葉を控える」で、70%以上が「従来通りのあいさつ文」ということだったらしい。
我々の観光業界も先に紹介した震災や事故で大変な1年だった。それに加えて直販売や団体客から個人客へのシフトなど、業態変化がめまぐるしく、決して年が明けたからといって「めでたい」気分ではない。
しかし、人を楽しませたり喜ばせたり、感動させたりすることが仕事の我々が、暗い顔をしていては仕事にならない。大変だからこそ、明るさと元気を前面に出して仕事をしたいものだ。今年1年、どのようなことが我々を待ち受けているのかは、わからない。しかし「明るく元気に前向きに」進みたい。
(トラベルニュースat 12年1月1日号)