楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

"原点"伝える営業を

12/03/01

この2、3年、定期的に九州特集を行っている。なかでも熊本・阿蘇については年4回、四季にあわせて発行してきた。旅行会社があまりご存じない情報や、よく知られた観光施設ではないところを取り上げるなど、常に新しい情報を提供できる紙面づくりを行ってきたつもりだ。

ところが―。1年たってみると「阿蘇山って、どの山?」という質問をする旅行会社の社員が少なくないことがわかり、驚いた。それが1月25日号の阿蘇特集の広告で「阿蘇に阿蘇山という山はありません」というキャッチコピーにつながった。

この特集を見て「へぇー、阿蘇山ってないんだ」と話す旅行会社社員も結構いるそうで、新しい違った情報よりも根幹な部分の情報が伝わっていないのか、よくわかった。

インターネットなどで簡単に情報が得られるようになり、ネットですべてがわかる時代と思ってしまう、ある意味で"勘違い"の情報通が増えているのとは対照的なのが、我々の観光業界なのかもしれない。

今回の阿蘇の件でわかるように、旅行会社へセールスに回る際、「これぐらいは知ってもらっている」とは思わず、もう一度それぞれの地域や施設の情報をきちん伝えた方がいい。

知ってもらっている、という考えではなく、再度原点に立った営業が必要であるように思う。

(トラベルニュースat 12年2月25日号)

購読申し込み
地旅
夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ